月刊・デンタルニュース

(平成24年6月号)

今月は『居宅・施設での歯科健診』実施のご案内です。
「8020運動」は、80歳で自分の歯を20本以上残そうという運動で、皆さんもご存知だと思います。 8020達成者は、非達成者と比較して
①生活の質(QOL)が良好で社会活動意欲があること、
②介護予防及び介護度改善の効果があること、
が多数の研究で明らかになっています。
仮に8020を達成できなかった方でも、入れ歯などを使ってきちんと噛むことができる状態にすることで、同程度の効果が得られることから、今年4月の介護保険改定では、「口腔機能の維持及び向上」が、従来よりも一層重要な介護サービスとして位置づけられました。

80歳で残存歯は増えている!!

昭和62年に8020運動の発足時には、80歳で20本の達成者はわずかに7%でした。その後、8020運動が国民に広く認知されて20本達成者が急増しました。厚生労働省は、10年後の平成34年度には、8020達成者の目標を50%と大幅に引き上げ、介護の予防に取り組もうと考えています。しかし歯を失う大きな原因の一つである“歯周病”は自覚症状のない疾患です。何もせず80歳で20本を残すのは容易でなく、やはり定期歯科検診による早期発見・早期治療がとても大切になります。

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