(2019年7月号)

厚労省の人口動態調査によると、2011年から2016年までの間、肺炎は死亡原因の第3位でした。2017年に調査方法が変更(死因選択のルールが明確化され老衰が増加)されたことにともない、 肺炎は5位に順位を下げましたが、減少しているというわけではありません。肺炎は、細菌やウイルスが肺に入り炎症を起こしている状態のことで、肺炎で死亡する人の94%が75歳以上の高齢者です。 また高齢者の肺炎の70%が誤嚥性肺炎によるものと言われています。高齢者に見られる肺炎は死亡率が高く、発熱・咳・痰等の典型的な症状を訴えないことも多く、治療によって 一旦改善しても数カ月の間に再発を繰り返すという特徴があります。今月は『誤嚥性肺炎』についてご紹介します。

誤嚥性肺炎はなぜ起こる?

誤嚥とは、本来口から食道・胃に入るべき食べ物や飲み物が誤って気管・肺に入ってしまうことです。誤嚥した場合、通常は無意識にむせて排出する咳反射が働きます。ところが寝たきりの高齢者や脳血管障害、 神経や筋障害疾患の方では誤嚥しやすい上にこの咳反射が鈍り、気管へ入ってしまった食べ物を排出できずに発症を繰り返す厄介なもので、下記のようなメカニズムで発症します。

早期発見のポイント

肺炎を発症していても、高齢者のように免疫力が低下した状態では、肺炎になった時の生体防御反応である発熱・咳・痰の3大症状が見られないことがあります。 そのため受診が遅れ重症化することが多いので注意が必要です。早期発見のポイントは、普段の生活で肺炎と無関係のような下記の所見が見られる場合、肺炎の可能性があります。

肺炎は抗生剤による薬物療法が治療の基本で、高齢者の場合30日前後の入院が必要となります。歯科では誤嚥性肺炎予防の対応が可能ですので、次号で詳しくご紹介したいと思います。


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